
どんな店にしていきたいか?~OnTheRoad 第94回
『半径3メートルのリアリティ』
とは一体なんだろうか?
・
僕は中学生の頃から
ロックンロールに夢中だった。
当時はバンドブームというのがあり、
カッコイイバンドも
ダセぇバンドも山ほどいた。
ロックンロールの何に魅了
されたのかというと、
その荒々しいビートや
かきならすギターのノイズも
そうだったが、
一番は『メッセージ性』だった。
今でも大好きなのだが、
RCサクセションに『わかってもらえるさ』
という曲がある。
僕が初めて知った時ですでに
10年は以前の曲だったから
中学生の僕には少し刺激の
足りない音に感じたが、
僕はこの曲が好きで好きで
一人でずっと聴いていた。
それはこんな歌詞だった。
・
こんな歌
聴かせたいと
思っていたのさ
素敵なメロディ
あなたに聴いて欲しくて
ただそれだけで
歌う僕さ
この歌の良さが
いつかきっと君にも
わかってもらえるさ
いつかそんな日になる
僕ら何も間違ってない
もうすぐなんだ
気の合う友達って
たくさんいるのさ
今は気付かないだけ
町ですれ違っただけで
わかる様になるよ
いつか君にも会えるね
嬉しい知らせを
持って行って
あげたいんだ
・
中学生当時、
僕はみんなと仲良くしてたけど、
本当に心を開いて付き合える
友達がいなかった。
誰かとロックの話や
好きな女の子の相談を
したかったけど、
誰にも言えなかったから
ラグビー部の練習が終わったら
すぐに家に帰ってロックばっかり
聴いていた。
そんな時にこの曲に出会って
いつか僕にも親友が出来るかなぁ・・・
と夢想したりしていた。
今では親友と呼べる友達が
ずいぶんたくさんいる。
心で繋がっていると思える友達が
本当にたくさんいてくれている。
僕は幸せだなと思うし、
中学生の頃、一人で勉強机に突っ伏して
ヘッドフォンでRCサクセションを
聴いていた自分の肩にそっと
毛布をかけてあげたい気持ちになる。
RCサクセションの『わかってもらえるさ』は
間違いなく当時の僕にとって
『半径3メートルのリアリティ』だった。
・
そうした手に取る事の出来そうな
距離にあって共感できるものが
『半径3メートルのリアリティ』
だと僕は考えている。
そうしたリアリティを感じさせる
店を作る事が大事なのではないかと
僕は考えている。
*この曲も最高です。
僕の大切な友達が何かあったとしても、
僕はずっと友達です。
また会えた時にくだらないこと
いっぱいやって笑わせてやろうと思います。
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